8時起き
目覚ましは、いつも通り6時15分になったが、
今日は公休日。まだ寝れる。まだ寝れるなんて・・・
少しウトウトしたが、8時頃息子がバタバタしだしたので
目が覚めた。息子は今日も友達との約束があるとのことで
出かけていった。出かけに大きな声で
「行ってきます!」と
玄関で大きな声で叫んだ。私は、2階の窓から
息子が出かけるのを見届けようと覗いた。
懐かしい風景、行動だ!
と、なにかゾクゾクした。こんな出かける息子を
窓越しに見送るなんて・・・
小学時代や中学校入りたて以来の行動だった。
しばらくすると、自転車で勢いよく出ていく息子の
姿が見れた。感無量・・・・
小学校、中学校に息子が登校するとき、この窓から
「いってらっしゃ〜い」と
声をかけると、息子は振り向き、小さく手を振っていた事を
鮮明に思い出した。4年以上前の事だ。
そんな時があったなぁ〜、懐かしい。そして、これは神様のご加護?
と思うと、ありがたく思った。
息子はその頃と違って、たくましく自転車をこいで家を出ていった。
何故か、ウルウルしてきた。気を付けて行って来い!
4年以上忘れていた状況に遭遇し、懐かしさと驚きと
ありがたさでしばらく動揺していた。
息子は動き出したのかもしれない。
息子はここからリスタートなのかもしれない。
中学1年生のあの時からやり直しするのかもしれない。
息子は昨日遅かったのに、朝の7時半から自発的に
動き出して、あわてて用意をし8時には家を出るなんて
いつぶりだろう。息子が元気で家を飛び出していく姿を
目にするのはいつぶりだろう。
今日が休みで本当に良かった。こんな姿を見れるなんて・・・
ありがとう。本当にありがたい。
外は天気が良かったが、肌寒い朝だった。
妻は、父の朝ご飯、洗濯などで忙しくしていた。
何事もなかったように、妻に声をかけてみた。
私:「〇〇(息子)、ずいぶん早く出かけたみたいだね」
妻:「うん」
私:「何時に帰ってくるって?」
妻:「知らない、でもいいんじゃない」
妻はずいぶんあっさりしていた。
さっ、3連休の最終日。昨日は何もせずに終わってしまった。
今日は私もなにか行動してみようと思う。
すぐにお昼になった
天気はいいが、特にすることはなくスマホを見たり
ダラダラしているうちにお昼になった。
なにかもったいない。ちょっと焦った。
ダメ元で、妻に「お昼どうする?外食でもしない?」と
話しかけると、心地よく「どこ行く〜?」と
返してきた。
息子はいないし、お金もかかるし、外出するには用意も必要だろうし、
絶対に、「することあるからイヤッ!」と返ってくると思ったのに
快く、それもハリのある声で返してくれた。なにか嬉しかった。
もうお昼時。どこも混んでるだろう、それもゴールデン・ウィーク真っ最中だ。
2、3の候補を出して、早速ふたりで外に出た。


外は日が差していて暖かかった。車は少ないように思えた。
みんなと遠出しているのかも知れない。車中、妻との
会話も弾んだ。まもなく、第1候補のうどん専門店”新富”さんに着いた。
駐車場は余裕があり、早速、入ってみた。そんなに混んでいなかった。





少し待ったが、すぐにテーブル席につけた。
ここ2,3日食欲がある。なぜか、うどんも蕎麦も食べたくなり
両方頼んでしまった・・・。妻には「大丈夫?食べれるの?」と
何回も念押しされたが、注文した。



美味しかったが、流石にお腹いっぱいになった。

息子がいないことに違和感というか、少し寂しさも
あったが、楽しく美味しい昼食を食べれた。
外に出ると、素晴らしい青空が広がり、このまま帰ると
また家に籠もりそうで 妻にドライブを提案した。
妻は、これもすんなり受け入れ、近くの丸岡城に連れて行ってくれた。
私は知らなかったが、最近、新しく施設ができたということで
それを見てきた。





まだ出来立てのようで、新築の匂いがした。お腹はいっぱいだったので
外も少しブラブラしてみた。





ゴールデン・ウィーク中ということもあり、観光客が多かった
イメージだったが、やっぱり”ザ・田舎”という感じは拭えなかった。
30分ほど歩いただろうか、穏やかな時間が流れていた。
車に戻り、流石にもう行くところがなく帰路についた。



天気はほんとうによかった。このまま帰るのがもったいない・・・
ここに息子がいたもっと楽しかっただろうに・・・・と思ったが、
息子もどこかで楽しい時間を過ごしているのだろうっと
想像していた。まもなく家につくと、息子はもう帰っていた。
部屋にこもっていたが、朝早かったりしたので、
寝ているのではないかと想像し、わざと声はかけなかった。
逆に、私のほうが丸岡城の周りを散策し疲れたので、
ちょっと横になった。
夕方、3連休ももう終わり
ウトウトし、起きるともう夕方になっていた。
でもまだ明るい、もったいない!ひとりでドライブに出かけた。







夕方になり、空は曇天となった。3連休ももう終わってします。
寂しさが重なり、気分は落ちてきた。
戻るとまもなく夕食の時間となった。
お昼のそば、うどんがまだお腹にあって、流石にお腹は
空いていなかった。
でも、あんなに会いたかった息子が、隣の席で妻手作りの
”カツ丼”を美味しそうに食べている。元気そうだ・・・
どう、声掛けしていいのかわからず、何も声掛けできなかった。
息子は食べ終わると、自室に戻っていった。
妻、息子の休みはカレンダー通り。明日もまだ休みだ。
なにか虚しさがあるが、今日も元気そうな息子を見れた一日だった。







