越前水仙(真冬の雪の下で咲く「雪中花」)
福井県には、越前水仙という冬の花、地元ではスイセンと書いたほうが馴染みのある花があります。12月頃に咲き始めて1月頃に満開になります。福井県の越前海岸では雪の中でも咲いているので、「雪中花」とも言います。春になり雪が溶け始めても、越前海岸のあちらこちらでスイセンの花を見ることができます。越前水仙は良い香りを放ち、華やかに咲きます。冬に満開になるこの不思議な草花を、少しこれ期に調べてみました。
水仙の原産地は主にスペイン、ポルトガルを中心とした地中海沿岸地域とアフリカ北部だそうです。原種は30種類ほどで、最近は園芸用に品種改良されたものが広く栽培されているようです。
日本には、中国を経由して渡来したと言われていて、分布は本州以南の比較的暖かい海岸近くで野生化し群生が見られます。それをニホンズイセンと言うそうです。
そしてここ福井県では明治初期より、切り花としてで全国に販売されてきたそうです。江戸時代にはすでに「将軍家へ献上する」ような水仙の産地だったそうです。
水仙の育て方は簡単で、植え放しでも勝手に増えます。チューリップやヒヤシンスなどと同じく典型的な球根植物なので、市販の球根を買って植えて育てます。一定の寒さに当たらないと開花しない性質を有するが特徴です。
日本の水仙は古くから中国から伝わったものが野生化し日本スイセンとして温暖な海岸に自然に増えて行ったと言われています。
福井の越前海岸のスイセンは、その周りの雑草を取り、肥料を与えて多数のスイセンの株を栽培し、市場へ出荷する産業にしているそうです。地元の農協が管理し、栽培しているのです。そうしないと雑草も生え、現在の越前海岸のような風景にはならないのだそうです。やっぱり、人の手が入っているのですね。群生地は点々としていたり広い範囲に渡っているので、自然のものかと思っていましたが・・・。
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