ドタキャン
昨日は喜んだブログを書きましたが、残念ながら、朝の時点で息子は卒業式出席を断念する決意をしました。
学校に行けないわけではなく、セレモニーとしての卒業式には出たくない。緊張が耐えられないとのことです。
息子のような超恥ずかしがり屋にとって、名前を呼ばれて卒業証書を壇上の校長先生まで取りに行くという行為は至難の業だというのです。
ということで、午後、訳ありの生徒だけが校長室で卒業証書をもらうグループに入ると決めて、息子と妻と私は学校に向かいました。
卒業証書授与式
やっぱりダメだったか。仕方ない、今日は休まずに卒業式には参加するというだけ立派と思うしかないと自分に言い聞かせながら、学校に着きました。父兄エリアで待っていると、担任の先生が私達を見つけ
「〇〇君、観覧席で卒業証書授与式出てもらうことにしました。
本人も納得済みなので、息子さんは、体育館の観覧席にいます。
見てあげてください」
と。最初、何を言われたのかピンときませんでしたが、担任の先生の配慮なんでしょう。確かに息子は観覧席にいました。式が始まると、返事こそしませんでしたが、みんなと一緒に名前を呼ばれ、教室に戻る頃には彼の手元に「卒業証書」が届いていました。
よかったな、午後に訳あり生徒だけの校長室を経験すせずにすんだ。担任の先生ありがとう。
生徒が教室に戻ると私は息子が心配でした。卒業式だけ参加する息子に対し、他の生徒がなにか言わないかと。
でも心配は無用でした。うちの息子は、”不登校のくせ”にコミュニケーション能力はあるようで、クラスメイトと普通に
おもしろおかしく話をし、卒業アルバムを色紙代わりにみんなから寄せ書きをしてもらっていました。
心配から始まった卒業式でしたが、終われば息子もニコニコしてました。
そして、明日からは気兼ねなく学校に行かなくてもいいと口に出す始末でした。
卒業式を終えて帰路の途中、後ろ姿の息子を見ると、ちょっと、息子が大人になったような気がしました。
1日、2日の違いでも、学年や〇〇式というのを超えると人間は成長していくもんだと、息子を見ながら思いました。
3週間の長い春休みが終わると正式に通信高校1年生。世の中では義務教育を終えた若い社会人。頑張れ!