心地よい疲労感
見守ってくれたように、旅行の2日間はいい天気だった。
それに比べ今日は、ひどい雨だ。


息子は、近くの大学に、高校のメンバーとオープンキャンパスに
出かけるらしい。疲れは残っていないだろうか・・・笑
遅れずに行けるだろうか。お土産やみやげ話で盛り上がるだろうから
今日の学校は楽しみにしてるんだろうなぁ・・・・
ひと声かけて家を出た。いつも通り、寝ていた。
私も疲れが残っていて、ふくらはぎと足の裏が痛い・・・・
会社に出ると、1日休んだだけなのに机の上は書類でいっぱい。
午前中は雑務に追われた。
教育総合研究所
午後になり、教育総合研究所というところに教育相談に行った。
ここは、ネットで見つけた公の機関の教育一般・子育ての総合相談所だ。
名前の通り、教育・子育てだけでなく教育に関する総合的な
相談場所のようだ。今まで”親の会”だとか公の機関がする
不登校相談所的なところはいろいろ行ったが、こんな近くに
こんなところがあったなんて、最初からここに来ればよかった。
公の機関がする相談所は、無料ということもあって、どこも
混んでいて、予約は数ヶ月待ちというところが多いが、
ここは、先週の金曜日に予約して、今日面談してくれることになったのだ。

外は雨が強くなってきた。息子のことは今日相談したからと言って
解決策がすぐに見つかったりはしないだろうが、専門家と話ができたり
相談できる人がいるというのは私の心も安定する。
着くと、ある部屋に通された。



スクールカウンセラーという肩書の人と指導主事という方、2名が
対応してくれた。
初対面の人、ふたりに面談されているようで緊張したが、
息子の生い立ちや現状の話をしだすと、1時間近く
話してしまった。でも、その間黙って、ニコニコしながら
ふたりはじっと話を聞いてくれた。
話が終わると、スクールカウンセラーさんが、
「これからふたりが話をするので、聞いていてください。」
私:「?」
眼の前で二人が向かい合い、雑談が始まった。
こんなスタイルは初めてだ。
専門家同士が、私の話を聞いての感想を話しだした。
そうか、専門家はそう考えるんだ・・・
私はこのスタイルが気に入った。そして、ふたりとも
私の息子にすごく興味を持ってくれた。
1時間半の時間があっという間に過ぎた。
そして終わると、次回の予約の話になった。
継続的に面談してくれるんだ・・・
正直、嬉しかった。今までのカウンセリングは
何でもお金がついて回り、もうそれが当たり前化
していたが、ここでは相談者を大切にしてくれる
印象があった。
もちろん問題が解決した訳ではないが、
継続して面談・相談できるなら信頼してみようと思った。
終わると、ふたりは玄関まで見送ってくれて、
駐車場から私の車がでるまで、玄関で見守ってくれた。
公の機関で、ここまでしてくれるんだ・・・・
印象がガラリと変わった。
この1年で息子が変化する年になるよう、伴走してくれたら
いいなぁ・・・
帰宅後


いつもより少し遅れて家に帰ったが、息子の靴はなかった。
私より帰りが遅いなんて・・・、めずらしい。
雨の中、となりの県まで出かけて・・・、
足も痛いはず・・・、大丈夫か?
妻は、息子と連絡が取れているようで安心しきっていた。
「7時40分着の電車で返ってくるから、先にご飯食べましょ!」と。
そうなんだ・・・、いつもとなりに息子がいるのに・・・
ちょっとさみしく、妻とふたりでご飯を食べた。

しばらくすると、息子は帰ってきた。帰ってきたようである。
落ち着いた頃を見計らって、声をかけた。
私:「帰ってきたんか?」
息子:「うん」
私:「足、大丈夫だった?笑」
息子:「いや、まだだるい(笑)」
息子の笑顔が見えた。それだけで十分だった。
旅行でなにか変わるかと思ったが、家に戻ると元に戻ったような・・・笑
まっ、今日は息子とも妻ともじっくり話ができなかったから
まだ決めつけなくてもいいか。明日また話ができるといいな。








